おひとりさま道楽

音楽、写真、食、インテリア等々...。自分のくらしを豊かにするためのアウトプットの場です。

ちょっと前は、AIが発達したら音楽家はどう生き残るのかとか言ってたのですが

それどころじゃなくなりました

 

楽家は今、一斉にYouTubeを始めましたね。中堅~ベテランの方も始めていて、ファンとしてはありがたいことです。

 

ですが、やっぱりテレビやライブ文化などと、こういったオンライン上のコミュニティというのはリンクしにくい部分もあるようです。実際、まったく伸びていないプロミュージシャンも割といるなという印象です。

 

てんちむさんも「テレビ出演しても、チャンネル登録者数が爆発的にのびたりはしない」と仰っていましたが、音楽業界も同様だと思います。

 

 

 

タイトルにもありましたが、AIやロボット開発が発展して、技術的に人間を超える演奏技能をもったロボットができたらどうなるかな、とまじめに考えていた人はいると思います。私もそうでした。

 

しかしこのコロナでそれどころじゃないわけで。今後どのように音楽家が生き残る道を開拓していくのか、一刻も早くその方法を見出さねばなりません。

 

 

 

こういうときは、まず過去から学んでみましょう。

 

音楽はそもそも、儀式やコミュニケーション、さらに舞踏などのために発達していきました。当時としては必要不可欠なものであったかもしれません。

 

そこから紆余曲折あって、音律が生まれて、旋律ができて、和声ができて、その和声がどんどん複雑になったりして、楽器もいろんなものが出てきて、リズムも複雑化し、楽譜や録音で音楽を伝播するシステムもできて、今があります。

 

その中で、音楽がビジネスになっていったわけです。

 

演奏家という存在ができて、その技術や人柄にほれ込む人が出てきて、コンサートに行ったり音源を買う人が出てきた。ファンとアーティストという関係ができた。

 

そんで色々あって、今は無観客ライブをするアーティストが山ほど出てきたと。

 

オンラインでの音楽配信の歴史として避けては通れないもの、所謂『演奏してみた』動画は、主にニコニコ動画を中心として注目を集めるようになったと思います。その人気はかなりの勢いがあり、『ニコファーレ』なんてものもできましたね。それから「MVの無料公開」これはももクロなんかが先頭を切ってやっていたイメージがあります。

 

 

 

さて、オンラインによるミュージックビジネスですが。

 

オンラインで音楽をやっていく上で難しくなるのが「感情の共有」という部分だと思っています。会場であれば周りにいる人々とともに音楽を楽しむことが可能で、声を出したり手を叩いたり踊ったりしながら、ともにその時間を過ごせたわけです。

 

ですがオンラインだとそこが難しくなります。観客のリアクションは基本文章となりますし、そもそもコメント欄にコメントするというのに抵抗がある人は今でも一定数いるでしょう。

 

そういった点では、ニコニコ動画は強かった。ライブを見てれば自然と他の観客のリアクションも目に入るから、「感情の共有」という部分ではやりやすかったのです。ライブ会場にいるかのように、他の観客の存在を感じることができた。弾幕なんかで画面が見えにくくなるのも、歓声で演奏がかき消されるみたいのに近かったように思います。YouTubeではコメント欄を見るか、全画面表示の端っこに表示させるかなので、ちょっと意味合いが違う感じです。

 

ではその他の、showroomなどのサービスはどうか。これはアバターというのがありますから、なんとなく「会場感」はリアルに近そうです。しかしいかんせん、画質と音質の問題があります。フルHDハイレゾ音源が当たり前になった昨今、YouTubeくらいのサーバーをもっているサービスでないと、なかなか音楽系は厳しいかもしれません。

 

 

 

というわけで、

「他の観客を感じられるような」

「音質、画質がそれなりの品質で」

「ちゃんと収益につなげられる」

ようなサービスが必要になります。

 

 

色々活用できそうなものはあって、ニコニコ動画風にコメントを流して視聴できる

https://gigazine.net/news/20180321-flow-chat/

こんなのとか、おなじみのクラウドファンディングとか

https://camp-fire.jp/projects/view/246219?list=music_popular

(これなんかはえげつない集まり方してますね。)

 

ただ今あるサービスやアプリケーションをいくら組み合わせても、従来と同じような音楽ビジネスをやっていくのは難しいですね。それはやはりどこまで頑張ってもヴァーチャルの世界なわけで。

 

『アナログで付加価値つけるのは簡単なんですよ、身体欲求がいっぱいあるから』

という落合陽一さんの言葉は、音楽業界にもばっちり当てはまりますね...。


【落合陽一】東京の時代は終わるか?withコロナ時代の地方再興戦略(期間限定ロングダイジェスト)

 

 

 

既存のサービス以外にも今後色々なサービスが出てくるでしょうが、なんにしてもいかにファンに対して価値あるコンテンツを創造し、提供できるか。やり方もコンテンツの作り方も工夫しなくてはいけません。

  

なかなか理想的なサービスというのはないわけですが、組み合わせ方とか、やりようによって頑張れる部分もあると思います。そして、今このタイミングだからこそ需要が高まっているものもあるわけで、ビジネスチャンスとも言えるのかもしれない。

 

知恵を出し合って、乗り越えたい。